この記事を読めば、ここが分かる!
※これまでの電気炉についての記事はこちら
(ペインターズキルンSVの情報、使用感、困ったこと等、詳しく記載しています)
3年10ヶ月使用した電気炉(ペインターズキルンSV)が故障しました。
先日、修理が完了し、電気炉が返ってきましたので、一連の流れを記録として残したいと思います。
この日は焼成温度を800度に設定し、いつものように焼成をスタート。
焼成開始から1時間45分ごろ経ったころ、突然ブザーが鳴りました。
急いで、電気炉の様子を見にいくと、「F1」のエラー表示がでていました。
(取り扱い説明書の画像をお借りしております)
取り扱い説明書によると、エラー表示「F1」は「温度上昇不能」を意味するとのこと。
その時の炉内の温度表記は700度で、目標温度の800度に到達しないまま、焼成がストップした状態でした。
(このとき焼成していたものが生徒様の作品ではなくて、本当に良かった...><)
その後、キルンアート協会に電話し、状況を伝えたところ、「電気炉の電源を落として、コンセントも抜き、電気炉の温度が下がるまでそのままに」とのことでした。
電気炉は熱線が切れている可能性があるので、キルンアートに送り、内部を点検・修理していただくことになりました。
故障したその日に配送の手配していただき、配送業者さんが電気炉を引取にいらっしゃいました。
梱包などは全て業者さんが行ってくださいます。配送料は修理費とまとめて、キルンアートに後払いでした。
(ちなみに、電気炉のサポート案内に記載されていた出張での修理対応はできますか?と尋ねたところ、やはり福岡までは難しいとのことでした。)
その後、電気炉を送ってから6日後に修理が完了したとの連絡をいただき、無事に返却となりました。
↓ このように梱包されて返ってきました。
点検の結果、電気炉の故障の原因は「内部の熱線が切れたため」でした。
↑ 請求書に同封されていた「キルンアート電気炉点検診断書」です。
片方の熱線が断線しており、パネルヒーターの交換をしていただきました。
熱線とは電気炉内部の壁に埋め込まれている部品です。
熱線は消耗品であるため、使用頻度が高ければ消耗も早くなります。
使用方法や焼成環境によって違いはありますが、使用回数の割には少し早く断線してしまっていますね
電気炉は40度以下まで温度が下がれば作品を取り出せますが、その後も熱線は熱をもっています。
そのまま連続して使用すると熱線の消耗が進みますので、一旦電気炉を休ませてから次の焼成をするようにしてください。
点検料 3,500円
パネルヒーター(両側)6,800円
パネルヒーター交換工賃 2,100円
配送料(福岡⇔東京)13,000円
消費税 2,540円
修理費は合計 27,940円でした。(ご参考まで)
修理費用の概算は、あらかじめキルンアートの方から教えていただけます。